2011年3月4日金曜日

セグメンテーション/ターゲッティング


セグメンテーション/ターゲティング
 Segmentation/Targeting

共通のニーズを持ち、類似した購買行動をとる顧客の集団に市場を分割し、その中から標的市場を選定して、特徴に応じた対応をとるマーケティングの手法。

 すべての人々に万人向けの製品を売り込むことは、必ずしも効率的ではありません。顧客のニーズは千差万別で多様化しているため、万人向けの製品をつくろうとすれば、製品コンセプトがあいまいになったり、非現実的な価格設定になってしまいます。
 そこで不特定多数の顧客を、共通のニーズを持って類似した購買行動をとる層に分類し、その中の特定の部分(セグメント)に照準を合わせてマーケティングの資源を集中投下するのが、マーケット・セグメンテーション(市場細分化)の考え方です。

「マス」から「ターゲット」へ
 かつての高度成長期では、すべての顧客を対象として、大量生産、大量流通、大量広告を単一の製品で展開する「マス・マーケティング」が主流の考え方でした。しかし、市場が成熟化し「つくれば売れる」という時代ではなくなってくると、セグメンテーションに基づいて各標的市場を選定し、各々に合った製品を展開する「ターゲット・マーケティング」が主流となっています。

魅力的なセグメントを選択
 ここでは市場を細分化する際の軸の発見が、最も重要な作業となります。顧客のセグメンテーションの軸としては、表にあるものが一般的に使われていますが、これらの軸は適宜組み合わせて使われる場合もあります。
 セグメンテーションがなされた後には、市場規模、自社の強み、製品のライフサイクル、参入障壁、競合他社の戦略などを考慮した上で、自社に最も魅力的なセグメントを標的市場として選ぶことになります。これがターゲティングです。 (日戸浩之)


消費財市場におけるマーケット・セグメンテーションの主な基準(軸)
消費財市場におけるマーケット・セグメンテーションの主な基準(軸)

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